「金色のガッシュベル」人に興味を持たせるのは難しいね
こんにちわ。
とみです。
今年で26歳となります。
ワタクシ最近、ついにジェネレーションギャップというものを感じるように、なってまいりました
皆さんは、金色のガッシュベルをご存じだろうか?
因みに「きんいろ」、ではなく「コンジキ」と読む。
とにかくだが、とても感動できるアニメである。一体何度このガッシュベルに泣かされたか分からない。これは僕にとって青春のアニメなのだ。
僕ら世代の人達は、見ていなくても聞いた事くらいはあるのでは無いだろうか?
ついこの間、大学生とお話していた時の事、話の話題は感動したアニメについてだった。
僕は迷わず金色のガッシュベルを押した。
「やっぱガッシュでしょ~」と。俺は何と言われようと金色のガッシュベルだね!と自信を持ってプッシュした。しかし、大学生等から返ってきた答えは「なに、それ?」だった。
しばらく、場が凍り付く。
え?マジで?「なに、それ?」までいっちゃう?。見たことない、聞いた事ならあるわ~くらいなら、分かる。僕ら世代で言ったら、ドラゴンボールやスラムダンクと言ったように、世代では無いが名前くらいは、ある程度認知はされていると思っていた。
それが、「なに、それ?」と来たもんだ。「食えんの?」みたいな勢いで来られたもんだ。たまったもんじゃない。こんな感動できるアニメが、もはや、何なのかすらも分かられいないのだ。悔しくなった僕は何としてでも、このアニメの素晴らしさを、こ奴ら教えなくてはならんと!それが今日の僕の義務だ!と心に誓う。
なにそれ?と質問してきた大学生等に僕は、丁寧に説明する。まぁ、簡単に言うとブリが好きな少年が、電撃を吐く物語だな。と……
すると、大学生から返ってきた答えは、
「つまんなそ。」だった。
な⁉……しまった……
やってしまった。
ガッシュベルに興味を持たすためにと、渾身の意味で放った「ブリ好きの少年が電撃を吐く物語」が完全に裏目に出てしまった。興味が無くなってしまったどころか、つまんなそ。とまで言われてしまった。すべった挙句の果て、完全にガッシュベルから距離が離れていく大学生達。
こんなはずじゃなかった、こっからだ、こっからなんだよ。君たち。
てか、今こそ「なにそれ~?ww」だろ?食いついて来い!!「つまんなそ」じゃねんだよ!!「ブリが好きな少年ってなんだよw」だろ?「そいつが電撃を吐くって、どんな物語やねん!w」だろ!?こい!もっとこい!
そっから、いくらでも教えてやる。電撃はどうやって出るのかか?本だ!本で呪文と唱えるんだぜ!電撃の名前はザケル!ザケル!!って言って目が白くなって、口から電撃が出て来るんだぜ!!すげぇだろ!防御の呪文もあるんだぜ!ラシルド!!っつって。かっけぇだろ?でもやっぱ、1番泣けるシーンは、ココっていう魔物のところで、それが、#%hおk#kはww
って言いてぇ。めっちゃいっぱい言いてぇ事ある。
君たちはまだ、スタートラインに立っていない。こっから怒涛のガッシュベルワールドへと案内してやる。さぁ、はやく食いつけ!入口の扉をさっさとこじ開けろ。
しかし、冷めた目で一切食いついてこない若者達。「コードギアス」や「あの花」等と言った最近のアニメに飲み込まれていく金色のガッシュベル。こっから逆転の一発はもうほぼ無理に等しい。すまないガッシュ。俺の力不足だった。
完敗であった。
さて、これは自分の説明不足と言った事は大いに考えられる。いや、てか恐らくそうだろう。
しかしだが、このようにアニメに限らず、興味がない者に自分のおススメしている物を説明し、相手に興味を持たせるという行為は非常に難しい。
現に僕の友達にはどんなに周りが面白いといっても、絶対ワンピースを読まない者もいるし、僕自身も何でそんなアプリにハマってんの?と疑問に思うも、友達に勧められようが一切やろうと思わない。
よっぽどのおススメ力がない限り人に興味を持たすというのは難しい。
内容をいくら説明しようが、興味が無ければ「へぇ~」で終わる。どんなに熱意を持ってお勧めしようが「へぇ~」の二文字でかたずけられる。
もしくは、一切の感情が無くなった「なるほど。」か「おもしろそう。」だ。
そこに人間であるという感情は無く、AIの如く記録されている言葉ただ淡々と発する。Aボタンを押したら喋ると言ったように、熱意を持ってお勧めしたら「なるほど」おもしろそう」とその場で反射的に発し、家に帰るころにはもう忘れている。
ならば、どうやって興味を持たすことが出来るのか?
この疑問に至る。
それは、恐らくこちらがいくら一方的にお勧めしても無理だ。
相手が、食いついてこないと意味がない。で?そっからどうなんの?教えてよ、気になるじゃん!と言ったワードを相手から引きづり出す必要がある。
そこで、放った渾身の一撃が、「ブリが好きな少年が電撃を吐く物語」だ。
想像して欲しい。ブリが好きな少年を。
その少年は毎日ブリを食べる。というか、もはやブリしか食べない。
麺や米と言った穀物は一切取らず、野菜や肉と言った物も食べない。ずっとブリを食べている。朝、昼、晩、ひたすらブリを食べ続ける。数ある魚の種類から、ブリだけを抜粋し、こよなくブリを愛している。ブリが無くなってしまったら、この少年は食べるものが無くなってしまう。そんな少年をイメージして頂きたい。
さらに言うと、そのブリは生だ。
皆さんは、ブリを食べると聞いて、どのような料理を想像されただろうか?
照り焼き?塩焼き?色々と、美味しく仕上げる調理法があるだろう。だが、その考えは甘い。この少年は、完全に生でいただく。
しかも、包丁等は使わず、刺身にする訳でも無い、まるごと一匹そのままで食べる。
ガッシュベルを知らない人達は、恐らくとんだキチガイ少年だ。と頭の中にクエスチョンマークが浮かんでいると思うが、これはマジだ。
そして、別に何ら不思議な事では無い。
分からない人の為に図で表すとこんな感じだ。
これが、
こうなる。
よろしいだろうか?
進撃の巨人では無いという事はあらかじめ言っておく。
続けよう。
さらなる真実を伝えると、そのブリは手で捕獲される。
皆さんは、ブリに限らず、魚をとらえる時は基本的にどうしますか?
一般的に考えると、釣り竿を使って魚を釣ると言った考えが常識だ。
しかし、この少年は、釣り竿等使わない。手で取る。
自らが海へ飛び込み手で捕獲する。
大丈夫だろうか?ついて来れているだろうか?
もはや、なんのアニメか、良く分かんなくなってきただろう。
続けよう。
そして、その少年は電撃を吐く。
ここまで来ると、もはや異次元の領域に達する。
手でブリをそのまま捕獲し、まるごとそれを食べる少年くらいなら、まだかろうじて想像することが出来るだろう。
しかし、電撃を吐くとなるともう、全く次元が違う話になって来る。
まさに、文字通り「何それ?」だ。
イメージがわかない人の為に図で表すと。
これが
こうなる。
想像できただろうか?
因みにこの電撃の名前はザケルという。
本に書いてある呪文だ。ザケルと叫ぶと、このように口から電撃が飛んでいく。
以上の事を簡単にしてまとめてしまうと、
ブリ好きの少年が、
電撃を吐くのだ
結局は、こういうことである。
さて、皆さんはここまでのお話を聞いて、このガッシュベルという物語が理解できただろうか?
恐らく、十中八九出来ていないだろう。
これで、理解出来たら逆に怖い。
なにせ、僕自身が書いていて全く訳が分からなかった。
どうやら、僕には人にものをお勧めする才能が無いらしい。
僕の狙いは「ブリが好きな少年が電撃を吐く物語」から興味を持たせて、「なにそれ~?」となったところで、畳みかけていくという作戦だった。
しかし、
「ブリが好きな少年が電撃を吐く」という物語。
よくよく考えてみると
今書いていて思ったのだが、
これは、興味がわく、とかどうこういう以前に、
どうでもいい。
圧倒的にどうでもいい、
文字で表すと「で?」だ。
もはや、「へぇー」や「なるほど」を通り越して「で?」に至る。
どうでもいいの代名詞「で?」である。
「ブリが好きな少年が電撃を吐く」と聞いたところで、何も生まれない。そこに唯一何か生まれるとすれば「で?」であろう。
そう言った意味で、大学生たちのリアクションは間違っていなかった。
むしろ、「つまんなそ」と4文字でリアクションを頂いた事に感謝すら覚える。
あーなんて難しいのだろう。
人に興味を持たせるというのは、、
ごめんな、ガッシュ。
こんな 俺のせいで、
次は頑張るよ。
では。